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「介護保険制度の現状」
2000(平成12)年4月に社会全体で高齢者介護を支える仕組みとして創設された介護保険制度は2024(令和6)年で25年目を迎えた。介護保険制度は着実に社会に定着してきており、介護サービスの利用者は2000年4月の149万人から2023(令和5)年4月には524万人と約3.5倍になっている。あわせて介護費用も増大しており、2000年度の約3.6兆円から、2022(令和4)年度には約11.4兆円となり、高齢化が更に進行する2040(令和22)年には約25.8兆円になると推計されている。また介護費用の増大に伴い、制度創設時に全国平均3,000円程度であった介護保険料は、第8期介護保険事業計画期間(2021(令和3)年度から2023年度)においては、全国平均6,014円になっており、2040年には約9,200円になると見込まれている。