Pickup白書2(令和7年版厚生労働白書)

・非正規雇用の現状と課題

近年、パートタイム労働者、有期雇用労働者、派遣労働者といった非正規雇用労働者は全体として増加傾向にあり、雇用者の約4割を占める状況にある。これは、高齢者が増える中、高齢層での継続雇用により非正規雇用が増加していることや、女性を中心にパートなどで働き始める労働者が増加していることなどの要因が大きい。なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響もあり、2020(令和2)年、2021(令和3)年の非正規雇用労働者は対前年比で減少したが、2022(令和4)年以降は増加し、2024(令和6)年は、2,126万人となっている。

非正規雇用労働者は、雇用が不安定、賃金が低い、能力開発機会が乏しいなどの課題があり、正規雇用を希望しながらそれがかなわず、非正規雇用で働く者(不本意非正規雇用労働者)が8.7%(2024年)存在し、年齢階級別では25~34歳の若年層で12.7%(2024年)と高くなっている。